戦国ブームを牽引するふたりの歴史学者が、戦国ファンも注目の高槻で激アツトークを展開!まさかの市長も参戦したイベントをレポート!
■織豊系城郭のルーツは芥川城だった!?

芥川城、高槻城の特徴についてより深掘りするトークが繰り広げられた第二部。
イベントの第二部は、高槻市埋蔵文化財文化調査センター所長の早川圭さんが登壇。「戦国高槻、その歴史的意義を検証する」と題し、戦国時代の高槻の重要性や、第一部でも触れられた山城の政庁化、石垣・瓦・塼列(せんれつ)建物の導入など、文献資料や出土遺物にみられる芥川城の姿について探りました。

資料から読み取る芥川城について説明する早川さん。
特に早川さんは、芥川城の特徴について、山城では珍しい礎石を用いた建物や塼列建物などの遺構が見つかっていることを紹介。同時に様々な陶磁器や硯、茶の湯に用いる天目茶碗や茶臼なども出土していることに触れ、城を守る兵が生活するに留まらず、さまざまな活動を行っていたことを解説しました。

普段は軽妙な語り口の千田さんも、芥川城の話になると熱が入り、観客も興味津々。
これに織豊期の城郭研究を専門とする千田さんも、「織田信長の安土城が近世城郭のきっかけであった通説を改めなければいけないのでは」とコメント。「安土城よりも以前に、畿内の芥川城のような戦国期を代表する拠点城郭で、(近世城郭につながる)要素は一定できている。石垣、瓦、礎石建物の使用や城の求心性などの全体構造の変化を踏まえて、織豊系城郭をとらえなおす必要性が出てきたのではないか」と話しました。
■戦国ファンこそ高槻にBOTTO(没頭)すべし!

フォトセッションも行われ、当日の模様はSNSで拡散されました。
戦国ファンの心をわしづかみにして離さない話が次々と出てきた今回のイベント。その様子は、YOUTUBEでも配信しているのでぜひチェックを。数々の有名武将ゆかりの高槻市は、大阪や京都からもアクセスしやすいロケーションながら、今回ご紹介した芥川城や高槻城など歴史スポットが点在。ぜひあなたも高槻市に行って、歴史にBOTTO(没頭)してみませんか。